基準が変わる


これまであたり前と思ってたことが、如何に贅沢にだったか。
夜なのに明る過ぎる照明、
誰も乗っていないのに動き続けるエスカレータ、
無尽蔵に出し続けるゴミ、
いつでも使える豊富な水、
いつでも不自由なく手に入る生活物資、
数え上げたらきりが無い。
これが一瞬のうちに否定されたのが今回の震災。
昨日と今日が劇的に変わったので、その贅沢さがハッキリわかった。

時代と共に徐々に便利になってきたので、これまで贅沢さに
気がつかなかった、あるいは見ようとしなかったのかもしれない。
それが一日を境に、贅沢ができないようになった。
現実の問題と意識できると、人間何とかしようと思うものだ。
節約に対する意識も変わった。
特に電力。
余計な電気は使わないようになったし、
町の明る過ぎる照明には怒りさえ感じるくらいだ。
話は飛ぶが、温暖化問題などもこういう意識で考えれば、
CO削減への新たな発想が出たり、思い切った施策が
取れるのではないだろうか。

震災を境に新しい価値観が生まれ、物事を考える基準が変わったとすれば、
ビジネスもこれまでの発想から変えていかなければいけない。
これまでも、育った環境の違いに基づく世代による変化は、
ビジネスを考える上で大きな考慮点であった。
今回は瞬間的な激変、昨日と今日で全く違った世界になった現実では、
頭の切り替えも瞬時にしなければいけないのだろう。

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