壊れやすさ

壊れないものが良いものと信じてきた。
だが全てそうとは限らない昨今。
素材から機器製品まで見渡してみると、
壊れた方が良いものも多い。

電気機器などは省エネ技術の進歩がめざましく、
新製品に買い替えた方が地球にやさしい。
自動車などは公害よりも、今やCO2排出の方が問題だ。
壊れないから使い続けるということは、
必ずしも良いこととは限らなくなってきている。

素材に目を向けると、
分解されないプラスチックが厄介者になっている。
フロンなども分解しにくいらしい。
どんなに優れた特質を持っていても、
環境負荷が大きいものはダメってことだ。

素材も製品も、丈夫で長持ちはもはや美学ではない時代か。
適度に壊れた方が、地球にもメーカーにも優しいってことだ。
では人間は? 丈夫で長持ちはどうなんだろう。
会社などでは知見はそれなりに役に立ちそうな気はする。
が、変に力を持つと老害と言われるので、
該当する向きはご注意を。

「良いことも、10年経つと、悪いこと」

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