ちっちゃいのと知り合った

帰宅すると一階の郵便受けの横で、
何やらちっちゃいのが2つ、ゴソゴソ動いていた。
だめだねぇ、どうすればいいかなぁと、
いかにも助けを求めているようす。
小学校低学年と見える女の子が2人、
棒付きの飴玉に貼りついたセロファンを外せずに困っている。

こりゃ放っておけないなと、
どうしたの?外れないの?と声をかけて、
飴玉を受け取り格闘すること数分、
何とかセロファンが緩くなり、
もう大丈夫だろうと女の子に渡した。
「オオー、奇跡だ」と小学生とは思えぬ難しい言葉。

続いてもう1人、同じようにセロファンがくっついている。
こちらはさらに手強かったが、
歯で噛み切れば何とかなりそうなところまでほぐしてあげた。
口を切らないように気をつけてと手渡した。

と、こんな小さな出来事なんだけど、
胸がキュンキュンして、何やらしばらく嬉しさが残った。
とってもちっちゃな知り合いができたわけだ。
ちっちゃい子ってかわいいもんだ。

「いつの日か、お礼は介護で、よろしくね」

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