フェイクの罪深さ

たいへんな世の中になってきた。
嘘をついても発信元が分からない。
そもそもフェイクかどうかが分からない。
ネットの世界は現実の空間と違う全く別の世界だ。
最近では投資勧誘に悪用されていると問題になっている。

更に大ごとなのは政治の世界。
嘘の情報をもとに投票行動が変わってしまう。
市長村長のレベルなら困ったもので済むかもしれないが、
アメリカの大統領がフェイクで決まってしまう。
しかも国家レベルで仕掛けているようだ。

根本的な対処は、フェイクを流せないようにすることだが、
ネットの世界ではどうも無理らしい。
悪い AI を善い AI が駆逐するか、
最低でもフェイクかどうかを識別できるようにするしかない。

だが問題は、フェイクと識別できても印象は残ってしまうこと。
まさに印象操作だが、これを目的にしているかも知れない。
人間の心象という弱点を突いたものだ。
これが目的だと本当に怖い。
信頼関係、良心、思いやりなど、
せっかく人間らしく築き上げてきたもの壊してしまう。

「噓でしょと、願う時ほど、本当だ」

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