遺憾という言葉

いつぞや「重く受け止める」という言葉の軽さに触れたが、
「遺憾」という言葉の響きも気になる。
言葉の意味は、「残念に思う」というような意味らしいが、
抗議の場面しかり反省の場面しかり、
もっと深刻な場面で使われることが多いように思う。

語感から伝わる感覚からすると、
使う場面と伝わる強さにズレが有るように感じる。
特に現世代の一般人にとって「遺憾である」などと言われても、
「はぁ~」とか「何それ」といった感覚ではないか。
私が聞いてもそう思う。

抗議の思いがストレートに伝わらなければ、
やりきれない場面だってある。
公式の場面だか何だか知らないが、
そういう場面でも「たいへん遺憾である」なんて言ったって、
何の抗議にもならないような…

専門的に言えばそうではないと言われそうだが、
私はこの言葉を聞くたびに“遺憾に思う”。
もっとストレートに言葉と態度で怒りを表すべきではないか。
多少の失礼が有ったとしても、
遺憾なことをしたのは相手なのだから。

「子を注意したら、遺憾に思うだって」

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