本の経済サイクル

本を安く買いたいのは当たり前の願望だ。
だが最近はそうも言っていられない。
本屋さんが苦境に陥り、どんどん少なくなっていると聞く。
みんなもっと本を買ってあげればよいのだが、
事はそう簡単ではない。

文字離れの問題と経済的な問題だ。
ネットに画像や映像系の情報が氾濫し文字離れが進み、
ゲームやSNSに膨大な時間を食われている。
若い人の本との接点がなくなっているということだ。
仮に本が欲しくても、お金の余裕がないという問題もある。

文字離れの問題は如何ともしがたいが、
経済的な問題に対しては経済サイクルをうまく回せないか。
本屋さんと読み手の経済サイクルは、
シニアが積極的に新書を本屋さんで購入することが必須条件だ。
読み終わったら古本屋に売却し、それを若い人が安く買う。

シニアにとっては新しい本が嬉しいし認知症予防にもなる。
自分で読まなくても孫に買ってあげても良い。
本屋さんはもちろん助かる。問題は若い人。
安く買えることに加え何らかの動機付けが必要だ。
これが成立すれば三方よしのサイクルが完成するのだが。

「何でだろう、新しい本は、うきうきする」

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