社長プロジェクト

私の過去の経験(見聞きしたものを含む)では、
社長プロジェクトというものはタチが悪い。
ほとんどが採算度外視の無謀プロジェクトになる。
社長たるもの受注が仕事とばかり、
見栄えなく何が何でもと取りに行く。

華々しい“受注”で流石と言わせ、
実行結果や採算が問われない。
それもそのはず、結果が出る頃にはお役御免で既に居ない。
だから業績を問われる中間管理職にとっては、
社長プロジェクトにしないことが暗黙の了解だったような。

視点を国に変じて国家プロジェクト、
道路や鉄道、立派な箱物など、採算なんてどこ吹く風。
現在進行形で言えば関西万博もこの口か。
半年先の収支決算が恐ろしくもあり、
ある意味妙な楽しみでもある。

トップ外交交渉などはこの究極の例だ。
今まさにホットな製鉄会社の買収劇、
どこぞの総理大臣とどこぞの大統領との“合意”のトーンが、
どこか社長プロジェクトを思わせる。
変な合意でなければ良いが、結果は如何に。

「お偉いさん、何もしなけりゃ、害はなし既に

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